27日目 インド・ブッダガヤ
ブッダガヤで唯一やろうと思っていたのが,日本寺での座禅。
たまたま目が覚めたら,まだ間に合う時間だったので,
外に出る準備をしたけれど,結局鍵がかかっていてゲストハウスから出られずに断念(苦笑)
5時からゲート開いてるって昨日言ってたのに…。
毎日思うけど,ほんとインド人は適当。。。
なら仕方ないともう一眠り。
目が覚めると外が明るくなっていたので,
日本寺と仏心寺(ゲストハウスもある)を見学に。
道すがら日本語を話すインド人に捕まり,一緒に寺見学。
日本人はいなかったけど,見慣れたお寺の風景に一安心。
その後,仏心寺にもゲストハウスの見学がてら行ってみる。
歩き方の口コミで,女性の一人旅にも安心と書いていたので,
実は,バラナシの宿からここに宿泊できるかメールしていたのだ。
しかし,返信を見るネット環境がなかったし,
昨日は到着が遅くなって別のところに泊まってしまっていた。
宿坊を見せてもらうとなかなか清潔だったので,ここに移住することに。
ここなら日本寺にも近いから,明日は座禅に行けるかな?
無事移住を済ませたらお腹がすいてきたので,外に出ようとロビーに降りる。
と,なんとバラナシのカレー屋さんでばったり会った日本人の方が!
泊まっているのかな?と期待したけど,見学に来ただけだそう。
それでもなんかテンション上がっちゃったし,
その上,宿に日本人のお坊さんが駐在していることを知って,ことさらに安心した。
外に出ると,何の行事なのか,大量のスクールバスに遭遇して,学生に取り囲まれ,
こんちにはの嵐のあとに,女の子がチョコのお菓子をくれたり,
軽く芸能人気分を味わう(笑)
子どもたちが騒ぎすぎて先生に怒られて去ったあと,
地元の人が集う屋台を発見!!!
地元の人が行く屋台にマズい店なし!!
タイやラオスでも実感し,バラナシでもユカ姉さんが言っていたことを思い出す。
これ何?それ何?どれが旨い??
その店で出会ったのがCK!
(その後,彼にこれほどお世話になるとは思ってもみなかった。)
まずは,めちゃめちゃ旨いオムレツサンドに感動!
そして,ピリ辛でポテトたっぷりのプーラーター!
ブッタ・ガヤ,食べ物おいしいかも!!!
食べたはいいけど,細かいお金を持っていなかったしぶちか,
激安の50ルピーも払えずに,20ルピーだけ払って,
残りはC.K.が失笑しながら払ってくれた(苦笑)
タイ人にもおごってもらったけど,インド人にまでおごってもらって…
大丈夫か!?自分!!(苦笑)
その後,近くのチベット寺院を案内してもらう。
ビッグなブッダも拝んで,この旅の無事を祈る!
生絞りオレンジジュースを飲んで,
将来ゲストハウスを開くらしいC.K.の土地を見せられて…(インド人は夢を語るのが好き)
知り合いの小さな学校に連れて行ってもらって,
チョーメン(インド風焼きそば)に初トライしつつ,昼からハイボール(笑)
ブッタ・ガヤ観光のはずが,なぜかガヤのマーケットへ行き,
今日何杯目かわからないチャイを飲み,
魚を食べ,生水じゃないのそれ?っていう水で割ったウイスキーを飲み,
ブッダ・ガヤに戻るともう真っ暗。
でもインド人ペースはかわらず,お構いなしに孤児院へ。
チベット寺院まで戻ってきては餃子とビール。
今日は食いすぎじゃないってほどいろいろ食べたし,
アンタ,仕事(チベット寺院の前の店)いいの?ってほどCKが一日付き合ってくれた。
マジで信じてイイ人なのか,インド人は判別が難しいけれど,
無事宿に戻ってこれたからよしとしよう。
宿に戻ると,朝ロビーですれ違った日本人のお坊さんがいた!
清水さんは27歳。若いお坊さんだ。
今は宿に日本人が私しかいないようで,せっかくなので,
火鉢を真ん中にしばし語らうことに。
日本にいると,お坊さんとサシで語らうチャンスなんてまずない。
しかも,年齢の近い僧侶なんて,キムの弟くらいしか知らない(笑)
たわいもない話もしたし,仏教についての考えも語ってくれた。
仏教のはじまりの地で,仏教について語らう場を得られるなんて願ってもない機会。
宗教嫌いの日本人に日本でまじめに仏教の話をすると毛嫌いされるそう。
確かにそうかもしれない。
でもブッタ・ガヤで聞く,仏教の教えは非常に興味深いものだった。
素直にストンと胸に入ってくる。
物事をどう捉え,どう考えていくことが大事かということを教わった気がした。
アップル社の社長も熱心な仏教徒で,
無に近づけるために,商品をシンプルにシンプルにしていることを知り驚き,
『縁』という言葉を日本人は良いことにしか使わないけれど,
良いことも悪いこともすべての事象は縁であること,を再確認し,
生まれが卑しい人をつくるのではない,生まれが偉い人をつくるのではない。
行動が卑しい人をつくり,行動が偉い人をつくるのである。
という,わかっているはずだけど,重みのある教えを教授し,
手塚治の『ブッダ』は仏教を知るのに,
一番取り掛かりやすい手段であることを教わった。
ちなみに『聖☆おにいさん』もキリストとブッダの話なんだね!
(気になってたけど知らなかった!)
というわけで,いろいろな面白い話を聞いた後に,さっそく『ブッダ』を借りることに☆
一応明日の夜中にコルカタに行くチケットをウェイティングしてるわけだし,
漫画を読むのがめちゃめちゃ遅いしぶちかなので,
読みきるのは無理だと思うけど…(苦笑)
決して信仰熱心ではないけれど,うちには仏壇があるし,
お葬式や法事も仏式だから,一応仏教徒でるはずのしぶちか。
仏教のはじまりの地で,この旅を振り返り,この旅の行く末を想う。
さまざまな縁の連なりの中で,この旅も,そして28年間の人生も,
満面の笑顔で過ごせていることに感謝せずにはいられない。