29日目 インド・ブッダガヤ
私の旅はまさに『他力本願』だけど,
このインド人・CKもかなりの他力本願。。。
朝食のあと,知り合いのアーユルヴェーダの店に行き,
そこで顔を洗う。なぜここで??
ちなみにここ数日で感じたのはインド人は結構きれい好きで,
歯磨きは特にまめにするということ。白い歯がまぶしい。
今日は友達にバイクを借りて遠くの山に連れて行ってくれるらしい♪
あー,アキラ君が知らない人について行っちゃだめですよ!
って忠告してくれたのに,毎日CKについていっている自分…
でもたぶん一人でいるよりも,この子(22)といる方が安全な気がする。
やっぱり他力本願だけど,野生の勘で危険を回避したいところ☆
といっても,私の印象ではブッダ・ガヤはあまり危険な匂いがしない。
デリーやバラナシを経験した後でここに来ると『平和』の一言。
デリーのような耳を塞ぎたくなる喧騒や光化学スモッグ,しつこい客引きもいないし,
バラナシのように商売的な日本語をむやみに話す人も少ない。
私が日本人だとわかると,
『おはようございまーす。元気ですかー?』
みんな口をそろえてその二言を言うので,おかしくて笑ってしまう。
外国人を見ると『hello!』と『how are you?』しか言えない日本人によく似ている。
ちなみにブッダ・ガヤのあるこの州は
インドでも最も識字率の低い貧しい州で,半分以上の人が字を読めないようだ。
しかし,英語をある程度理解する人が多いので不思議に思ったが,
すべて耳で聞いて覚えているそう!!
そういえばCKも初日に言っていた。
『オレ学校で英語勉強してないよ。仕事してるうちに覚えたよ。』と。
インド人の記憶力には脱帽である。
だからなんだ…CKの英語は適当極まりない。
読み書きはできるけど,meとmyも使いわけないし,heとsheも使わない。
自分がIで,それ以外の人は指を刺してyouという。
私がつたない英語でdidとかwillとか使って話すと『what?』と聞き返してくる。
そんな会話にも慣れてきたので,私ももう時制を気にせずに話すことにした。
こんなはちゃめちゃな英語だけど,
案外意思の疎通はできているし,ジョークも言いあう。
ノリだけは合うので3日も一緒にいられるんだろうな…。
うん,そう。ノリは合うんだけどね…
やっぱりインド人のペースに慣れるにはまだまだ修行が必要。
山に行くって言ってたのに,道で止まって何人の友達と話しただろう。。。
小さい村だからだろうか,彼はめちゃめちゃ友達が多い。
ついでに,友達の店に寄っておもちゃのアクセサリーをプレゼントされたけど,
後でお金とか請求されたらどうしよーーー(苦笑)
と思っていたら,なぜかお姉ちゃんの嫁ぎ先に来ちゃったし…
ふざけて髪の生え際に赤い印つけられたし(笑)
そしたら,お姉ちゃんと旦那さんの写真を見てCKがポツリ。
チキー!(←何度もチカって言ってるのにチキって呼ばれる,苦笑)
インドのシステムだと,
ネックレスとブレスをプレゼントして赤い印つけたら結婚したってことだよー♪
って言ってめっちゃ笑ってるし…(笑)
ホントおもろいインド人だわーーー。
ジョークなんだろうけど,それを親戚中に言いたいらしく,
次はおじさんの家に連れて行かれ,
昼飯と昼酒をごちそうになる。。。
日本だと友達のおじさんの家に行くとかありえないけど,
インドがそうなのか,CKの家族がそうなのか,かなり仲がいい。
ようやく山の方にバイクを向ける気になったらしいCK。
彼は素通りしようとしたけど,大きな木を発見!
この木が,歩き方にも載ってる通称『トトロの木』であることは,
初日に日本寺に一緒に行った日本語を話すガイドが木の根元にいたのでわかった☆
私はブッダ・ガヤのさらに田舎の風景が好きだ。
(↑IZUMIが言ってた密輸酒かと…スカイジュースって言うの。。。少しだけ。)
この一ヶ月旅してきたどこの国よりも美しいと思う。
日本にいたら見れなかったこの景色。
ガイドブックに載っている寺院を見てまわるより,
この雄大な自然や働く人々の風景を眺めている方が私の心は潤う。
ブッダが6年修行した岩山へ行き,
夕日を眺めて帰路につく。
が,ここからがまた苦痛な時間(苦笑)
(でも今日はバイクで来てるし,暗くなると怖いから一人じゃ帰れない…)
とりあえず,お金持ちの友達の家に寄り~の
再度お姉ちゃんの嫁ぎ先に寄って晩御飯をご馳走になり~の(苦笑)
飯代の節約って言って親戚の家に入り浸り,今日はただ飯ばっかりの一日。
そんな他力本願な2人がブッダ・ガヤを駆け巡るのも残すところあと一日…
って,kumar家もこんな嫁いらないだろ!!って話だけど,
親戚周りするたびに,今日,何度言ったかわからない『No!marriage!!』(笑)
結婚はしないけど,CKがいい奴であることは確かだ。