38日目 ヨルダン・アンマン→ペトラ
朝6時,まだ日が出る前に宿を出る。
宿の前で泊まっていたタクシーの運ちゃんをたたき起こしてバス会社へ。
眠っていたところを起こしたんだから多く払え。とふっかけてくる運ちゃん。
半ギレで対抗して朝からケンカ…
親切な人が多い一方で,意外とヨルダンも旅行者には割り増し請求が多い。
バス会社でペトラ行きのチケットを購入。
近くの屋台で,朝食用のパンとコーヒーをGETしてバスに飛び乗る。
カークと呼ばれる固めのパンにチーズと卵をサンドしたヨルダンの朝食の定番は美味!!
しかしコーヒーは何の粉入れたんですか???ってな味でもう買うことはないな…(苦笑)
朝焼けや景色を見ながら,バスに揺られること3時間半。
ペトラの街並みもまた美しい。
ヨルダンは丘陵地が多いのだと言うことに今更のように気付く。
宿決めは手こずって,一度決めた宿をキャンセルするという荒行を演技を交えて実行。
なんとか落ち着ける宿を見つけられたが,観光地だからかアンマンよりさらに高い。。。
しかし,その上を行くのがペトラ遺跡の入場券!!
なんとディズニーランド並みの値段…さすがインディージョーンズの舞台(苦笑)
1Dayで50JD(約6000円),2Dayで55JD(約6600円),3Dayで60JDとのこと。
1日だけの旅行者も多いようだけど,貧乏根性が働いて?2Dayをチョイス。
もとを取れるようにしっかり見よう(笑)
それにしても晴れてよかった!!
そして遺跡も本当に雄大ですごい!!
適当に写真を撮っても,青い快晴の空に岩肌の色が映える!
子どもたちの真似をして穴の中にも入ってみたり。
今日は一人だけど,ここは一人でも十分に楽しめる!!!
逆に自分のペースで歩けるから,たまにはこういうのもいいかも☆
入口から約1時間ほど歩いて,ついにエル・ハズネへ!
この場所こそインディージョンの舞台である。
この大きさ!写真でお分かりいただけるだろうか…
さらにおっちゃんと記念撮影。
大満足だが,ここで終わりだと思ったら甘い。
ローマ円形劇場を左手に確認し,
さらに30分ほど,雄大な遺跡を眺めながら進むと分岐点に至る。
そこからはまさかの階段状の山道を約1時間も進むことに。
元陸上部の脚力を持ってしてでもかなりしんどいと教えてくれた大介先輩の言葉がよみがえる。
中にはロバを使う人もいたが,ロバは帰りに取っておく。
息切れしそうになるほど登った末に見たのは,
エル・ハズネよりもさらに大きいモナストリー(修道院跡)
疲れたけど,言葉にできない達成感が心を満たす。
さらにもうひとふんばりして,全景を見渡す。
その偉大さに感動せずにはいられない。
反対側の景色も雄大だ。
しかし,そろそろ戻らなくては2時間半もかかる帰り道…真っ暗になってしまう。
意を決して下山することに。
ロバを使うつもりではいたが,なぜか下っていくロバが少なく,
結局分岐点あたりまで自分の足で降りてしまった。
そこでトイレを聞いたお兄ちゃんがロバを持っていたので,交渉して安く乗せてもらうことに!
兄ちゃんも友達のロバに乗って併走!
携帯でボブマリーの音楽を流して持たされる(笑)なかなかいい感じ♪
ロバなんてなかなか乗る機会もないし,楽しい!!乗ってよかった☆
そんなわけで,その辺で降りても十分満足だったけど,
サンセットがキレイに見えるとこあるよ!って言われたら見に行っちゃうよね!?
写真では表現できない,ここロバ登れんの!?というような危険な道を進むと,
マニアックな観光客が2組ほどいただろうか…というような岩の山頂へ。
ベドウィンのおっさんたちがベドウィンティーを振舞ってくれる。
他の観光客がNo Thank you.と断る中,インドのチャイが恋しかった私は
ここぞとばかりにベドウィンティーを頂く☆
ミルクなしのチャイみたい(というか甘い紅茶)でおいしいし,疲れが少し癒える。
サンセットまでの間にアリ(18)が案内してくれたのは,
なんと日中に見たエル・ハドネを上から眺められるという贅沢なポイント!
この子たちについてきてよかった!!
帰り道に,インドでCKからもらったストールをベドウィン風に頭に巻((笑)
(かんなさん,また被り物でごめん!笑)
お茶をごちそうになった場所に帰ると,今度はチキンとホブスを用意してくれていた!
山肌で格別の夕陽を眺めながら食べるベドウィン料理。
そのシンプルな味付けは,アンマンで食べるアラビック料理の100倍私好みだった!
ベドウィン最高!!
さて,そろそろ帰りますか…と思ったら,
なぜかベドウィンの村に行くことに。。。
あーこの展開…なんかインドに似てる…
急な道を徒歩で下って,そこからはまたロバにまたがる。
げ!ワディ・ムーサからあんなに離れちゃったの!???
遠くに見える街の明かりに美しさと不安を感じたが,もう後戻りはできない(苦笑)
しかし,そんな不安もぶっ飛ぶような美しい夜空☆
ちなみに,村までつれて来てくれたオマルと友達のおっさんの話だと,
ベドウィンの村には日本人女性が一人住んでいるらしい!
どこの国にも嫁ぐ人はいるんだなぁ。
そして家庭訪問開始…(国によらず田舎はどこもこんな感じなのかな,笑)
友達の家でベドウィンティーをごちそうになり,
アリの家でももう一杯…写真は兄弟たち
そして最後に行ったオマルの家は豪邸だった!まだ幼い妹と一枚☆
ちなみにオマルは9人兄弟らしい…
そうこうしているうちに,あたりはもう真っ暗。
こっからロバでワディ・ムーサまで帰ったら,いったい何時になるの??
と思ったら,オマルの友達がトヨタのピックアップトラックで街まで送ってくれた!!
シェマルさんありがとう!!
ホテルなんかに泊まってないで,格別の星を見に今度は泊まりにおいで!
と言ってくれるベドウィンたち。
私はやっぱり都会を旅するよりも行き当たりばったり旅する田舎のほうが好きだなぁ♪