54日目 グルジア・バトゥーミ→ズグディディ→メスティア
割高なホテルの割りに朝食はしょぼかったな…。
フロントのお姉さんが親切だったのが救いなのと,
ベッドが広い&久しぶりの個室だったので,体調もかなり良くなったから、まあ良しとしよう。
バスが本当にあるかもわからないけれど?言われた通りにバスターミナルへ向かった。
親切なおじさんがどこに行きたいか聞いてくれて,
ズグディディ行きのマルシュルートカに乗ることができた。
しかし,マルシュルートカというのはどうやら満員にならないと出発しないらしく,
かれこれ一時間以上待ってようやく出発。
その間,隣の席の若者に1~10までのグルジア語を教わったりして過ごした。
一カ国目のタイあたりでは,タイ語を覚えるのが楽しくて数字や挨拶を覚えたけど,
最近めっきり英語に頼っていたので,久しぶりに異国の言葉に触れるのも悪くない。
ズグディディまでは2時間半弱かかっただろうか。
道中寝ていたり,雨で窓ガラスが曇ったりで街並みをあまり見れなかったのが残念。
ズグディディではマルシュを乗り換える必要があったが,
幸いにもここではタイミングよくマルシュが満員になったのですぐに出発できた。
この分だと日没前にはニノの家に着けそうだ!
そう,旅の先輩たちから聞く限り,グルジアではホームステイ形式で泊まるのが主流らしい。
メスティアではニノの家に泊まるように,何人かの人から聞いていたし,
マルシュに乗るときにお金を払ったおばちゃんにも
『日本人かい?んじゃ行き先はニノんちかい?』みたいに言われた。
これでニノんちまで乗せていってもらえること確定!
行き先が定まって安心の心境とは裏腹に,
雪道の山道ををすっ飛ばしてガタガタいうマルシュに内心気が気ではない。
ディズニーシーのインディージョーンズに3時間乗っていた感じ(苦笑)
若干気持ち悪くなりつつも無事ニノの家に到着!!
はじめてのホームステイ形式にちょっとドキドキしながらドアを叩くと,
いかにも優しそうなおじさんが顔を出した☆
『ニノさんですか?』と聞くとどうやらニノは奥さんのことらしく今は留守らしい。
おじさんは英語も話せないけど,すごく歓迎してくれてる雰囲気で,
すぐに2階の部屋に通してくれた。
荷物を置いて1階に行くと,今度は紅茶と超おいしそうなチーズのパン,
それにケーキまで出してくれた!!
今日は昼ごはんを食べてなかったのを差し引いても,
チーズのパンみたいなの焼きたてでめちゃめちゃ旨い!超好き!
ニノ不在のうちに,これだけでニノの家のファンになる。
これが噂のグルジアのホスピタリティの高さか!!!
来てよかった!グルジア(笑)
おじさんにいろいろ聞きたくて話しかけてみたけど,
やっぱり英語が話せないみたいで,ニノニノ!!って言うだけ(笑)
たぶんニノが帰ってきたら聞いてって言う意味だよね?
でも優しい笑顔だから,ノープロブレム♪
情報ノートを見ながらリビングでまったり。
まだ外が明るかったからちょっと外を歩いてみたくて,ニノが帰って来るまで街を散策することに。
私が外に出るのをおじさんが心配そうに玄関から見守っていてくれたのが印象的。
優しさがにじみ出ていて,寒いのにホッコリした気分になった♪
久しぶりに歩く雪道。
普通のスニーカーだから坂道はちょっとツルツル。
なんだか秋田を歩いているみたいで懐かしい☆
小奇麗なインフォメーションで塔への行き方を聞いて行ってみる事に。
塔の方に歩いていくと,同じ方向に歩いていくグルジア人に会った。
名前はジョージ。
少しだけ英語を話す彼が案内してくれたのは自分の家の塔。
登れる塔があると聞いていたので,登っていい?と聞いてみたけど,
冬で雪が積もっていて危ないからダメ!と言われた。
でも写真だけならいいよって(笑)
登ったフリ写真↑
ついでに家の中まで案内してくれた☆
壁にかかる塔の絵はジョージのお母さんが刺繍で作ったものだとか!!
家畜小屋も見せてもらって,馬・豚・牛臭くなって外に出ると…
あたりが薄暗くなって塔がライトアップされていて,すごくきれい☆
そろそろニノが帰ってきている時間なので,夜景を楽しみながら家に帰る。
…リビングへ入ると,素敵な笑顔のニノの熱い抱擁が待っていた♪
今日のゲストは私一人。
メスティアのベストシーズンはどうやら夏で,アルプス山脈にも負けない絶景が拝めるらしい。
(何年か前にはうるるんも来たんだって!!そのVTR見てみたいな!!!)
ちなみにここから50キロ離れたウシュグリ村にも冬は雪が深くて閉鎖されているみたい。
だから今は観光客が少ないのだ。
それを知って,夏に来たかったな~!!と思う反面,
シーズンオフのメスティアを見るのもなかなかいいかなと思う。
なんせ私は雪国育ち。
雪がなくて風が冷たい冬よりも,雪がある場所の方が好きだし,暖かく感じる。
こんな異国の山奥を冬に訪れたのも雪国育ちの因縁かもしれない。
そしてニノの手料理のおいしいこと!!
外は寒くても,ニノの暖かいスープと暖炉でここのおうちはホカホカ☆
私一人にこの量を振舞ってくれるなんて!
お腹いっぱいでも食べたいし食べなきゃって思って,
また苦しくなるまで食べちゃった(苦笑)
こんな山奥だけど,熱すぎるほどのホットシャワーを浴び,
ふかふかのベッドで休めるこの幸せ~(><)最高~!!
あーグルジア噂通りすばらしい☆&居心地いいなーニノの家☆